業務用録音機器や経験豊富なエンジニア。条件が揃っていても、うまくいくケースもあれば、失敗も? |
■よく音楽雑誌で見かけるけど、スタジオで作曲してるアーティストってカッコいいよね〜♪ ■たしかにカッコ良く見えるかもしれないね。 でもそれを君達がやっちゃうとレコーディング費用がとんでもないことに! ■ え!? そんなに? ■自宅で曲作ってるならどんなに考えててもタダだけどね。(笑) ■■■■スタジオは時間貸だから何も作業しなくてもスタジオ料金はどんどん増えてしまうんだよ。 ■そっか。じゃ歌詞もメロディーも家でちゃんと作っておいた方が良さそう・・・ ■■■■特にワタシの場合プレッシャーに弱いから時間に余裕を持たないとね。 ■そうそう!変なところでムダに時間をかけるより、スタジオでは音響的効果などのスタジオでしかやれないことをやった方がいいね! ■■■■スタジオでの作曲はプロになってからのお楽しみ〜♪ |
アレンジでは特にミストーンに注意! ■■俗に言う「あたってる音」というアレです。(ハーモニーで、半音、1音と、近い位置に音があると不協和音に聞こえます。) ■■ミストーンがあると音楽的に不完全な感じがするだけでなく、ミックスダウンでも困ったことになります。あるパートの音を大きくしたいと ■■思ってその音を上げると不自然になってしまって上げられず、結局予定していたのと違うバランスになってしまったというようなケースが ■■あります。意図的にノイジーな効果を狙っているのでなければ、ミストーンは事前にうまく処理しておいた方が無難です。 ■■それからレコーディングではライブと違って一人でいくつものパートを担当できます。例えばギターのメンバーは一人でも、いくつものパー ■■トが可能ですから、バッキングとソロを同時に鳴らしたり、一人でツインギターパートを演奏したり、サビにワイドに広がるアンビエントギ ■■ターを加えるなど、いわゆるレコーディングアレンジが可能となります。 ■ |
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ベーシックは特にキッチリと仕上げよう! ■■その音楽の進行やリズムの基準となる楽器、ドラム、ベースなどの録音です。このパートの出来がその後の録音や作品全体のクオリティーを ■■左右するので、十分に時間を取って良いテイクを録ることをお薦めします。また万一演奏がうまくいかなかった場合は編集などを十分に行っ ■■て、その後の作業に支障がないようにするのが基本です。歌など全部収録後にベーシックを編集する場合は、その間違ったベーシックトラッ ■■クに合わせて録音した全てのテイクを編集し直さなくてはならないため、編集作業時間が増えることになります。またドラム録音は演奏者の ■■ニュアンスがテイク毎に変わりやすいパートです。なるべく一曲通して録音されることをお薦めします。つなぎつなぎに録音するパンチイン ■■録音などはシンバルなどの持続音の問題で継ぎ目にノイズが起こりやすいためです。 ■ |
■これって「オーバーダブ」って言われてるよね♪ ■よく知ってるね。 ここからは先に録音したベーシックパートに重ねて、いろんなパートを録っていくんだ! ■ 今度はそれぞれのパートをじっくり演奏できるからのめり込んじゃいそう・・・。 ■レコーディングの醍醐味だよね。(笑) ■■■■でもあまり時間をかけ過ぎるとボーカルなんかは最初と最後で声質が違ってしまうこともあるから・・・ ■■■■体調と相談しながら作業しないとね♪ ■熱中していると自分ではなかなか気付きにくいかも? ■■■■エンジニアさんや他のメンバーの意見も大事だね。 ■そうそう!客観的視点がレコーディング成功の一番の秘けつ! ■ |
オーバーダビングはマルチトラック録音ならでは! ■■既に録音されたトラックの音を聞きながら、いわゆる上モノと呼ばれる装飾的な楽器、ギター、キーボード、ボーカルなどを録音して追加し ■■ていく作業です。各パートは同じ設定である程度同じ時間軸で録音していくのが基本です。日にちを跨いだりして作業すると音が変わってし ■■まい、ひとつのパートとしてうまくつながらない場合があります。ボーカルなど、パフォーマンスする人の体力や体調が影響するパートは特 ■■に顕著に録音に現れますので、作業時間の長さやパフォーマンスをする時間帯などを、録音プロセス全体を考慮してより良く配分することを ■■お薦めします。 ■ |
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なるべくエディットしないで済むようにキチンと練習しておこう! ■■エディットはProToolsのようなDAWやオートチューンのようなプラグインといったデジタル機器を使って行われます。少しのミスなら簡単 ■■に直せる大変便利な機能ですが、加工がわからない程度に補正するには、ある程度の良いパフォーマンスは必要です。音程ならば、半音の4 ■■分の1ぐらいまでのズレが自然に聴こえる加工可能な目安です。それ以上にズレた場合はロボット声のようになってしまいます。リズムの場 ■■合は、BPM120で8分音符のものなら、64分音符ぐらいまでのズレが自然に聴こえる補正可能な目安です。またズレが少なくても持続音の ■■場合はうまく繋がりにくいです。 ■■いずれの場合も、補正作業はやらなくて済むのならその方が良いでしょう。大幅に作業時間の短縮となります。 ■ |
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ミックスダウンはレコーディング作業の要! ■■録音済みの多数のトラックの音量や音質を整えてステレオなど最終パッケージのフォーマットに合わせて録音またはバウンスする作業です。 ■■ここでは各パートをそれぞれの役割に合わせて調整します。コンプレッサーは音量のばらつきを補正したり音圧を上げたりします。イコライ ■■ザーは音の帯域を調整してそれぞれのパートの音域的な居場所を調整します。また装飾的なリバーブ、ディレイ、エコーなどはこの段階で施 ■■されることが多いです。空間の響きを演出するリバーブは音に広がりや奥行きを与えます。ディレイエコーは木霊の響きや音の遅れを演出す ■■る装置です。これらの作業はそれぞれのパート毎に行われるもので、かなりの時間を要する慎重な作業です。プロフェッショナルの現場でも ■■このミックスダウンにもっとも時間をさいています。仕上がりや質感に多くの影響を及ぼす重要な作業だからです。 ■ |
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■持ち込み素材 最後に、ヴァイアルスタッフは常に良い作品が出来ることを望んでいます。それがご利用されている方々の利益になり、また私達の評価につながると信じているからです。より良いコラボレーション関係を築いていきたいと考えていますので、上記の録音のガイドをご参考に素晴らしい作品をクリエイトしていきましょう。) |